出来秋に思う。
農林水産省は、今年のコメの作柄の予測を発表しました。これによりますと、9月15日現在で作況は平年並みの100だということです。西の方は夏の天候も良く、生育も順調でしたが、東北地方の日照が不足したため全体としては平年並みとなりました。それにしても、昔はヤマセと言った東北地方の低温と日照不足は、冷害を招いたものでしたが最近はヤマセと言う言葉もあまりつかわれないし、冷害にもならないのはやはりコメの品種の改良や技術の進歩のせいでしょうか?平年並みの作柄で、コメの需給は締まるのだそうです。コメは高くなります。先柄以外にこの頃は飼料用のコメの生産が順調で、需給が締まる要因になつています。補助金が多いので餌用のコメの生産が増え主食用の量も食っていく、農業生産者には良いかもしれませんが、消費者にとつては奇妙な状況と言えるかもしれませんね。
都市の中の農地は?
もう25年にもなるのでしょうか?都市の中にある農地が集中砲火を浴びたのです。農地の固定資産税は宅地に比べて非常に安かった。何十分の1でした。だから都市の中に農地を所有している人は、たとえ農業を営むつもりがなくても、いや私は農業で生きていくつもりです、などと言って誤魔化しに栗の木などを植えて、宅地並みの課税を免れていたのです。世論は、農家側に辛辣でした。当時はまだバブルの余韻が残っていて、庶民のための宅地を求めろ声が強かったのです。そこで設けたのが生産緑地の制度でした。30年間農業を続けるなら宅地並みの課税を免除しましよう、という制度です。その30年がまもなくやってきます。2022年です。この年になると地権者は、自分の意志で農地を自治体に買ってもらうかさらに10年農業を続けるか決める必要があります。私が注目しているのは、この問題についての論調です。宅地としてその農地を解放すべきだとの意見はほとんどありません。とにかく大都会にあっても農地を守るべきだ、農地を減らしてはならないという論調が大部分なのです。世の中の人々の意識の変化なのでしょうか。私は現在の状況を好ましいと思っています。
こちらのニュースからお伝えします。
テレビ朝日のニュースステーションを見ていて、ずつと気になっていることがあります。もう番組が始まって30分以上も経っているのに、女性のキャスターがニュースを読む時に「このニュースからお伝えします」と言うんですね。じやあこの時までに伝えたニュースは何だったんですか。番組の開始から何本もニュースを伝えてましたよ。私はテレビで長いこと仕事をしてきた人間なので気になるのですね。言葉の使い方を知らないのではないか、と思います。ニュースステーションをご覧になったことがある方で同じように感じられた方はいらっしゃいませんか?
この秋、コメの需給が締まりそう。
この秋、コメの需要供給の関係が締まりそうです。つまり、例年供給が多過ぎて在庫が増え、価格が下がる傾向だったのが、生産者価格が上昇する兆しが見えるというんですね。東北地方の長雨の影響で作柄が悪いからではないようです。来年から国が主導権をとって生産調整をする割り当て制度が廃止されます。自然に任せていると、コメを作り過ぎることになって過剰になる心配がありました。そこで農業団体や国がいろいろな対策をとって来ました。大きなのが餌用への転用です。多額の補助金を出して、主食用ではない家畜の餌用にするコメの生産を奨励するのです。日本は、家畜の餌用に毎年大量のトウモロコシを輸入していますから、餌の増産は良いと思いますが、多額の補助金が何時まで続くのでしょうか。こんな形で生産者価格を吊り上げても不自然な形であることは否めませんね。