中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

明日は東京も大雪かも。

何時も思うのですが、日本の天気予報つて親切ですね。夕方から雪になるかもしれないから、朝出掛ける時はすべらない靴を履けとかそれでも夕方は早めに帰れなどと、気象予報士がテレビて全国へ向けてしゃべっています。こんな個人の勝手に属するようなことまで指導している国は、世界中でおそらく日本だけではないかしら。明日の夜はバーや居酒屋はガラガラでしようね。本当に明日雪が降るかどうか結果を見た上で、またブログに書きます。

野菜高騰、長期の啓発が必要

野菜が高くて消費者が悲鳴をあげている。何とかならないの?という声が強いがすぐ効果のある対策は残念ながらない。しばらく我慢すると、別の種類の野菜が出回って来て、さらに天候も回復して価格が安定する。こんなことの繰り返しを続けて来た。ここで重要な事実が一つある。野菜の栽培面積が日本では減り続けているという事実である。ここ20年程の統計を見れば明らかなこと。当然、生産量も減っている。消費者は日頃この事に気がつかない。輸入野菜も多いし、第一日本人の野菜の消費量が少ないから供給が少なくともあまり目立たないのだ。ところが天候不順などて極端に出荷が不足すると大騒ぎになるというわけです。野菜の栽培面積が減っている理由は簡単なこと。農業者の高齢化や担い手不足で、要するに日本農業の衰弱です。このままでは、やがて野菜だけではなく、日本人の食卓は大変なことになるということを長期間啓発していく必要がありますね。

今日は阪神淡路大震災の記念日です。

年が明けて最初のブログになります。阪神淡路大震災と聞くと私はまずおにぎりを思い出します。ある企業が募集した作文コンクールで一つの応募作品が私の目を引きました。ある女性の作品です。恋人が倒壊した家の下敷きになつて死んでしまいます。彼女は3日3晩神戸の街をさまよい歩きます。なぜわたしだけか生き残ったのだろう。何も食べずにフラフラと歩いていた時、目の前に一人のおばさんがたちます。そして手に持っていたおにぎりを差し出します。「よかったら食べない?」彼女は遠ざかり行くおばさんの背に手を合わせました。彼女は学校を出て栄養士になります。仕事がらいろいろ美味しいものも食べました。しかしあの時に食べたおにぎりの味に優るものはないのです。と作文に彼女は書いています。その後1月17日は、私も加わった委員会で「おにぎりの日」と定められました。ら

安全保障は軍備だけですか?

私が現役の解説委員をしていた頃、国の防衛予算はおよそ3兆円、まだわずかに農林水産省の予算が上回っていた時記憶しています。しかし、あっという間に防衛予算は農林予算を上回りました。ちようど今が国の平成30年度予算編成の時期ですが、防衛予算は5兆円を超え、農林予算は2兆3千億円ほどですから倍以上になつています。緊迫する北朝鮮情勢などもあり、安全保障のための予算は重要です。けれども安全保障は軍備だけではないでしよう。食料の安定供給もまた大事な安全保障ではないかと思います。その食料供給に関わる予算が年々減り続けている事態は、これでいいのかな、と思ってしまうのですが。過去最高額と言われる来年度予算の閣議決定を前にして、ふとこんなことを考えました。

スマホ、寝たふり、漫画読みー優先席の風景。

私も年をとってきて、電車の中で席が空いていれば座りたいと思うようになりました。それで、電車を待っている時も優先席の表示がある乗車口で待つことがよくあります。だけど電車が入って来て乗ってみると、優先席には大体若い男女が座っていて立っている人など見向きもしません。その三大行動が、表題に掲げた、スマホ、寝たふり、漫画読みです。私も別に席を譲って欲しいほど辛いわけではないので、深刻に考えてはいませんが、やや違和感を覚える風景ですね。駅に着くと、間違いもなく降りていくので寝たふりはすぐわかります。

コメ日本一コンテストに行って来ました。

このコンテストは毎年静岡で開かれています。主催は静岡県で、今回は14回目で、私は最初から実行委員長を務めています。全国から我こそは日本一のコメを作っているという応募があつて、今年は520件もの応募がありました。機器による判定から最終的には実際に審査委員が食べてみる官能検査を経て、美味しいコメが選ばれます。さて今年は、岐阜県の農家が作った「いのちのいち」という品種が日本一となりました。かつてはコシヒカリ全盛のコメの世界でしたが、今年はこれまでにはなかった品種が選ばれました。時代は変わっていきますね。私も頂きましたが美味しさは抜群です。

これでは自主性は育たない。

来年からの生産調整の廃止をめぐつて農協と自民党が動きをみせています。まず農協は生産調整の廃止なのに見直しと言っています。私は、他のメディアも同じですが、半ば強制的な生産調整面積の割り当てがなくなるので廃止と言っています。しかし、農協は割り当て方式がなくなっても、これに代わる需給調整の全国組織を作って、県ごとにどのくらい作って良いかの目安を示すようにして欲しいと希望しています。そしてこの全国組織に国も関与することを求めているのです。生産の目安が分からなければ生産調整の割り当てがなくなると、皆が作り易いコメ生産に殺到して価格が暴落すると心配しているのです。しかし、減反の割り当て制度の廃止は、それぞれの産地がその地域にはどんな作物が適しているかを考える元になる政策のはずです。コメかそれ以外の作物かを含めて地域の気候風土や消費の動向も踏まえて、どんな農業が適しているのかを自主的に考えるきっかけにしなければならないと思います。今のところ政府は、国が関与すろ需給調整の組織を作るのには反対のようです。是非その方針を貫いて一時的な価格下落などを恐れずに、コメ作り農家の自主性を育てていくようにして欲しいと願います。