中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

信州佐久平は鯉の郷。

佐久平に行って来ました。5月初めの連休で、東京からの新幹線は満席でしたが、宿泊先の初谷温泉は秘湯と言われるだけあつて、静かな佇まいでした。標高も高いのでちようど櫻がいま、そしていろいろな花が一斉に咲きます。温泉宿の料理の主役は、もちろん鯉料理。なかでも評判なのが鯉の旨煮です。f:id:terakoya05:20170506100708j:image川魚は独特の臭みがあって嫌だという人でも美味しいと言って食べる料理です。私はルーツが長野県で、戦時中疎開していた経験もあるので、鯉には親しみがあります。それでも、この旨煮の味は格別でしたね。甘辛くてこってりした味です。濃厚で、少ししつこすぎると思われる人もいるかもしれません。温泉宿の館主、増野清之さんに聞いてみました。「別に難しい作り方ではありませんよ。甘露煮ではありません。醤油、砂糖、酒で煮汁を作り、そこに鯉の切り身を入れます。30分くらい煮ます。骨までは柔らかくしません。作り方はその度に少しずつ違いますね」鯉の大きさは1・3キロくらいが丁度良く、清流の囲いに入れておくそうです。溜まり水ではないいけすで飼育しているから変なにおいがつかないのだそう。鯉のあらいも頂きましたが、その特徴がよくあらわれておりました。