<IMG_4682.JPG>ブログを再開します。
一ヶ月ほど休んでいましたが、ブログを再開します。農業白書についてです。農業白書は、政府が目下の日本の食料や農業について現状を分析するもので、国会に報告されます。大事な文書なのですが、一般には殆ど関心を持たれていません。思い切った問題提起が見られないからでしょう。所管は農林水産省ですが、国会提出と言うことで各省庁の幹部が事前に読んで手を入れます。その結果、文章はだんだん当たり障りのないものになってしまいます。やがて公表される今年の白書では、相変わらず食料自給率の引き上げ論が描かれているらしいです。現在カロリーベースで38パーセントの自給率を45パーセントへ引き上げようと言う数値目標があるのですが、何年も実現していません。それどころか逆にさがっているのです。だけど国民の食生活が悲惨になっているわけではありません。日本の農政は自給率と言う呪縛から抜け出すところから出発すべきだと思います。しかし、こんな大胆な意見が白書に載ることなどもちろんありません。そして、新しさなど微塵もない文章が繰り返されていくのです。
コメの味にも時代の波が。
穀物検定協会という機関が毎年行なっているコメの食味ランキングに、今年はちょっとした異変がありました。去年産のコメの格付けで、これまで最高のAランクを維持し続けてきた新潟県産コシヒカリがその座から降りることになったのです。30年ぶりの出来事です。日本の美味しいコメといえば新潟県産でしかも魚沼産のコシヒカリが代表格だつたのに、時代の変化をしみじみと感じます。そして美味しいコメの生産競争が、ここにピークを迎えたとも思えるのです。ただ一方では、値段は安くて味はそこそこという業務用米が不足しているという現実もあります。とこでもAランクのコメ生産を目指すことで良いのか、いろいろ考えさせられる動きではありました。
オリンピックだけの中て感じたこと。
イクは知らん顔です。でも寒いので庭に出たがってもすぐ帰って来る。オリンピックで日本選手の活躍は結構なことです。でもメダルの価値は当然ですが、よく分からないのが入賞という評価。八位までに入れば入賞らしいのですが、これつて賞状みたいのはあるのでしょうか?メダルをとれなくて可哀想だから入賞なんていう評価を考えたような気がしてなりません。
行ってみれば実態が胸に迫ります。
私が主宰するNPO法人の勉強で、福島県飯舘村に行って来ました。東日本大震災から7年という節目の時期に因んでの勉強会です。7年も経つといかに大災害でも、遠く離れている人は記憶も薄れがちになります。しかし現地を訪ねて見ると、そんな甘い気持ちは吹き飛んでしまいます。放射能に汚染された土や草、あるいは木などを密閉して外に漏れないようにして、田んぼとか畑の上に並べたフレコンの数が未だに230万袋、これを30年かけて中間処理施設に運ぶ。これはあくまで仮の保管で、その後はどう処理するのか決まっていない。村内で燃やしてもいるがとても追いつかない。行って見なければ分からない、気が遠くなるような現実でした。全村避難は去年の3月に解除されましたが、震災前の人口はまだ半分も帰って来ていません。だけど決して忘れてはいけない村と村人たちです。