中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

これでは自主性は育たない。

来年からの生産調整の廃止をめぐつて農協と自民党が動きをみせています。まず農協は生産調整の廃止なのに見直しと言っています。私は、他のメディアも同じですが、半ば強制的な生産調整面積の割り当てがなくなるので廃止と言っています。しかし、農協は割り当て方式がなくなっても、これに代わる需給調整の全国組織を作って、県ごとにどのくらい作って良いかの目安を示すようにして欲しいと希望しています。そしてこの全国組織に国も関与することを求めているのです。生産の目安が分からなければ生産調整の割り当てがなくなると、皆が作り易いコメ生産に殺到して価格が暴落すると心配しているのです。しかし、減反の割り当て制度の廃止は、それぞれの産地がその地域にはどんな作物が適しているかを考える元になる政策のはずです。コメかそれ以外の作物かを含めて地域の気候風土や消費の動向も踏まえて、どんな農業が適しているのかを自主的に考えるきっかけにしなければならないと思います。今のところ政府は、国が関与すろ需給調整の組織を作るのには反対のようです。是非その方針を貫いて一時的な価格下落などを恐れずに、コメ作り農家の自主性を育てていくようにして欲しいと願います。