中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

行ってみれば実態が胸に迫ります。

私が主宰するNPO法人の勉強で、福島県飯舘村に行って来ました。東日本大震災から7年という節目の時期に因んでの勉強会です。7年も経つといかに大災害でも、遠く離れている人は記憶も薄れがちになります。しかし現地を訪ねて見ると、そんな甘い気持ちは吹き飛んでしまいます。放射能に汚染された土や草、あるいは木などを密閉して外に漏れないようにして、田んぼとか畑の上に並べたフレコンの数が未だに230万袋、これを30年かけて中間処理施設に運ぶ。これはあくまで仮の保管で、その後はどう処理するのか決まっていない。村内で燃やしてもいるがとても追いつかない。行って見なければ分からない、気が遠くなるような現実でした。全村避難は去年の3月に解除されましたが、震災前の人口はまだ半分も帰って来ていません。だけど決して忘れてはいけない村と村人たちです。