中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

コメコンテストが始まりました。

コメ日本一コンテストイン静岡の実行委員会に行って来ました。今年で14回を迎えるこのコンテストですが、私はこの10年ほど実行委員長をつとめています。コメの消費県である静岡県で、日本一を決めるのは変だという声もあったのですが、味を評価するのは消費者だからちっともおかしくない、と私は考えています。コンテストが知られて来るにつれて、全国から応募数が増えて、去年は審査の限界とする500件になりました。これをまず機器を使って味を測定し、最終審査に残った30を、専門家が実際に食べてみる官能試験で判定するのです。以前は、コシヒカリでの応募が圧倒的に多かったのですが、最近の特徴は品種の多様化です。去年、日本一の栄冠に輝いたのは、高知県のある生産者が育てた「にこまる」という品種でした。日本を見渡すと、各県の研究者や生産者がいろいろな品種の開発を競っているのが現状です。来年の産出米から長年続いたコメの生産調整が廃止されます。少し遅すぎたきらいはありますが、産地の知恵と工夫が問われる時代になります。コンテストで最後に残った品種のいくつかを私も毎年頂いていますが、本当に美味しいです。条件を統一して炊飯するので違いは品種だけ、これが甲乙つけがたいということは、水準が上がっているということです。美味しいご飯を食べるのは楽しみですね。