中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

トランプさん、なぜ全てをひっくり返そうとするの?

トランプさんは大統領就任以来、国際的に合意していることを次々にひっくり返しています。tppはすでに離脱しました。温暖化対策のパリ協定からも脱退したいように見えます。韓国との自由貿易協定は、出来上がっていたのにアメリカにとつて役に立たないとして、交渉をやり直しました。カナダなどとの北米自由貿易協定も見直すと言っています。こうなると、国としての政策の継続性などはほとんど期待できません。何がトランプさんを駆り立てているのでしようか。前任者は民主党の大統領であり、政権を奪いとつた気迫が表れていると考えることはできます。しかし私は、オバマさんが

民主党だつたことよりも、黒人だつたから全てに異を唱えたかつたのではないか、と考えます。白人至上主義の強固な支持基盤に支えられたトランプさんの意志です。差別的になるから表には出せないけどトランプさんの真意を、私は不安をもって眺めています。

文楽の魅力

文楽の公演を観て来ました。私は不勉強で、この歳になって何と初めての体験でした。感想はびっくりするほど素晴らしかった。人形の動きはもちろん見事でしたが、感動したのは謡の素晴らしさです。その声量の凄さと迫力に私は圧倒されました。しかも持続するのです。日本の文化であり、芸術であることをしみじみと感じた一夜でした。

藤原歌劇団の功績

帝国ホテル恒例のオペラ「フィガロの結婚を見ました。年に一度、有名なオペラを見てその後フランス料理のディナーを頂くイベントです。演じるのは何時も藤原歌劇団です。毎年、海外の超有名な歌劇団が日本を訪れて公演するのが日常のようになっている中で、純粋に日本人で構成されているこの歌劇団の健闘は賞賛に値すると思います。歌舞伎座のような常設の小屋があるわけでもないから、主な活躍の場は地方都市なのでしょうか。しかし日本各地に音楽文化を普及してきた功績は立派ですよ。今回の公演で感じたのは若い、特に女性の出演者でした。新しく入団した人なのかな、などと思つて、これなら将来に希望も持てると感じました。日本の歌劇団なのですから、演目でぴったりするのは、去年のやはり帝国ホテルで上演された「夕鶴」のような作品ですね。

いくらでも買えるからですか?

農水省環境省は、このほど食品ロスが2015年度で646万トンにのぼるとの推計値を発表しました。推計値の公表を行うようになって、最も多い食品ロスの量です。外食産業など事業系のロスが55%と最も多く、あとは家庭系のロスなどです。ロスには国産も輸入もありません。いくらでも食べ物が手に入るから勿体ないという感情が浮かんで来ないのでしょう。こ

呆れてしまう、トランプ大統領の方針転換。

トランプ大統領が去年離脱を決めたtppへの復帰に意欲を見せているという。アメリカに有利な条件に見直すことができるか検討するよう、通商代表部などに指示したと伝えられる。はなはだしい手前勝手な指示だと言わざるを得ない。TPPは、離脱したアメリカを除く11ケ国が議論を重ねギリギリの譲歩をしてまとめたものである。調印式も終わっている。此の期に及んで、自国に有利な条件がかちとれるなら再交渉しようなどとよくも言えたものだと思う。

外国人を本格受け入れへ

農作物も外国人次第か、というブログを書いた次の日に、日本経済新聞が一面トップで外国人労働者向けの新たな在留資格を政府が作ると言う記事を載せました。現在、最長5年間である技能実習を修了した外国人に、さらに最長で5年間就労出来る資格を与えるというものです。対象は農業や介護などで、試験に合格すれば、家族を呼び寄せたり、より長く日本で働いたり資格に移行出来るというのです。政府は単純労働者の受け入れを原則認めていません。この原則を修正して、技能実習制度によつて実質的に受け入れを認め、さらに拡大を図ることになります。人手不足に悩む農業や介護の分野では有難い方向ですが、言葉の問題など超えなければならない壁はあります。農作物作りのベテランが外国からやって来て、日本の農家と競争したりする時代が来るのでしようか。農地の所有とか利用のあり方について規制緩和が求められることになるかもしれません。

農作物も外国人次第か?

今朝のNHKで興味深いニュースを放送していました。農村の高齢化と人手不足で、生産活動を外国人に頼らざるを得ないと言うのです。現在日本の農村で働いている外国人は、およそ2万1千人ほど。その殆どが外国人技能実習制度によって働いています。この制度では、労賃は毎月決まった金額を支給しなければなりません。となると、季節的に収穫と出荷が違う作物ではちよつとまずいのですね。例えばメロンなどは夏の収穫期を過ぎますとお金が入って来なくなります。それでは労賃を毎月支払うことが出来ないので、結果的には他の作物に変えなければならなくなる、と言うのですね。ミカンも同じだそうです。消費者の需要ではなく、働きに来てくれる外国人次第で作物を決めるというのも、いささか変な気持ちになりますね。