中村靖彦の今日思うこと

思いつくままの日記

これでは産地の自主性は育たない。

来年から国が主導して行なってきた生産調整が廃止されます。農家に生産量を割り振る方式が40年ぶりになくなることになつていました。遅すぎた感はありますが、産地や農家が自主的に何をどれだけ作るかを決める時代になると私は思っていました。ところがですね、10月30日付けの朝日新聞によりますと、45の道府県で来年以降も、生産量や作付け面積の目安を独自に示すことになりそうだ、というんです。これでは、生産数量目標を農家ごとに配分していた生産調整政策と変わりがないことになつてしまいます。完全に自主性に任せると、作り易いコメを選ぶ農家が増えて結果的に過剰を招いてしまうという、従来型の心配があるということでしようか。折角久しぶりに減反政策が変わるというのに、上の決めることに従っていれば良いのだという心理は変わらないのか、これでは産地やコメ作り農家の自主性なんて育ちませんよね。